1.火山博物館設立の経緯とその効果

阿蘇火山博物館は昭和57(1982)年に阿蘇地域におけるビジタ−センタ−的な役割を
果たす目的から阿蘇草千里ヶ浜に九州産業交通株式会社によって開設された。
 阿蘇の観光は旧来火口見物に偏りがちであり、それは火山活動期や悪天候時には
不可能となるなど、観光の不確実性が大きな課題となっていた。しかしながら博物館
の開設によって阿蘇観光の幅が広がり、火山の活動期や悪天候時にも阿蘇の魅力を
満喫してもらえるようになった。
同時に博物館は阿蘇への観光客がより安全に火口を見学でき、さらに火口ばかりでなく
阿蘇全体の様々な情報提供をできる施設として稼働してきた。

阿蘇火山博物館の存続に向けて