記念講演会(2008年7月27日)

共同企画展の第二弾として、記念講演会・パネルディスカッションが、
7月27日の13:30から福島県立博物館の講堂で開催されました。
県内各地から100名近い方が参加されました。

第一部では、米地文夫岩手県立大学名誉教授が「磐梯山の噴火に地元の人々はどう対処したか」というテーマで
講演されました。
会津地方の人々の知識レベルは高く、噴火に際しては多くの記録を残し、それが火山研究に役立ったことを
話されました。
また、磐梯山の噴火では、日本赤十字社による平時救護活動が大きく取り上げられるが、彼らが来る以前に
地元の医師が治療に奮闘したことが忘れられていることを話されました。

第二部のパネルディスカッションでは、共同企画展の3館の学芸員が、「磐梯山をめぐる謎に迫る」話題を提供しました。
まず、竹谷陽二郎福島県立博物館専門学芸員が、「小磐梯山崩壊の謎に迫る」というテーマで、小磐梯山が一度に
崩れたのか、数回に分けて崩れたのかという研究者の中で意見が分かれる話をしました。
次に、佐藤公磐梯山噴火記念館副館長が、「遠藤陸郎の謎に迫る」というテーマで、なぜ遠藤は磐梯山に来ることに
なったのか、それは北海道で写真を学んだからであると話をしました。
次に小桧山六郎野口英世記念館学芸課長が、「磐梯山の噴火と野口英世」というテーマで、恩師の小林栄が磐梯山噴火
を研究する様子を見て、臨床ではなく医学研究の道に進むことを決断したのではないかと話をしました。

第三部では、講演した4名と藤原妃敏福島県立博物館学芸課長の5名で、磐梯山の謎を解き明かしていきました。

講演の初め米地文夫岩手県立大学名誉教授
パネルディスカッション1パネルディスカッション2


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