NPO「阿蘇ミュージアム」結成
熊本日日新聞(2004.1.13)
NPO法人「阿蘇ミュージアム」の設立総会。
今後阿蘇の火山や歴史文化などを調査し、情報提供していく=熊本市
阿蘇ミュージアム 阿蘇の火山や文化を調査へ NPOを設立
阿蘇の火山や歴史文化に関する資料の収集や保存、教育活動などに取り組むNPO法人
「阿蘇ミュージアム」の設立総会が十一日、熊本市の県青年会館であった。近く県に
NPO法人の申請手続きをする。
阿蘇の火山や歴史文化などを体系的に調査し、その成果を地域住民や観光客に提供して
いくのが目的。研究者や野外活動団体の代表者らが設立準備を進めてきた。
設立総会には、支援者ら約三十人が出席。定款や初年度の事業計画などを承認した。
理事長に作家の光岡明氏を選任。阿蘇火山博物館の池邉伸一郎館長が事務局長を務める。
光岡理事長は「阿蘇には火山だけでなく、神話など多くの文化がある。それらを生かした
幅広い活動を進めていきたい」とあいさつした。
初年度は年三回、阿蘇に関する講演会を開催予定。次年度からは教育活動の一環とし
て、学校への講師派遣などを計画している。事務局は、阿蘇郡阿蘇町赤水の阿蘇火山博
物館内。将来的には、九州産業交通の経営再建に伴い、今年三月で閉鎖される同館の活
動支援も視野に入れている。
池邉事務局長は「阿蘇に埋もれている自然科学や文化的資料を、積極的に掘り起こしていく。
ただ、火山博物館の運営主体となる組織ではない」と話している。
毎日新聞(2004.1.12)
非営利組織「阿蘇ミュージアム」結成 民レベルで調査研究、啓発
阿蘇火山博物館(阿蘇町)の存廃問題をきっかけに、阿蘇での調査研究、啓発活動を市
民レベルで進める組織が11日、結成された。非営利組織(NPO)「阿蘇ミュージアム」。
メンバーは同博物館職員や文化人らで、今春の認証を目指し資料収集や講演会、学校教
育との連携に取り組む。 【山田宏太郎】
同博物館は運営母体の九州産業交通の経営危機で一時、存続が危ぶまれ、インターネッ
トなどで全国から存続を願う声が集まった。県内でも有志のネットワークができNPOの
話が持ち上がった。メンバーは池辺伸一郎・同博物館長▽直木賞作家で熊本近代文学館
初代館長の光岡明さん▽火山地質学が専門の渡辺一徳・熊本大教育学部教授――ら約30人。
11日の設立総会で理事長に承認された光岡さんは「阿蘇を全国に発信し、博物館の存在
も見直されれば」と期待。事務局長の池辺館長は「阿蘇は広大な景色というイメージだけ
で意外と火山や文化のことは知られていない。博物館とは離れた活動だが将来的には連携も可能」と話している。
読売新聞(2004.1.13)
阿蘇ミュージアム設立総会が開かれる
阿蘇や火山の調査研究を進める非営利組織(NPO)「阿蘇ミュージアム」の設立に向けた
総会が十一日、熊本市の県青年会館で開かれた。経営再建中の九州産業交通(熊本市)
が売却か撤退する「阿蘇火山博物館」(阿蘇町)の活動支援を視野に入れている。
調査研究のほか、火山に関する資料を集め、子どもたちの火山学習に生かしたり、住民に
情報提供し、防災や観光に役立てたりすることを目指す。研究機関や行政、学校間の連携
強化にも協力する。
同博物館の池辺伸一郎館長らが、昨秋から準備を進めてきた。近く県に設立認証を申請
する。総会には、約三十人が出席。設立時の理事長に内定した作家の光岡明さん(熊本
市)は「阿蘇の多くの文化を広めるため、会員を増やしたい」とあいさつした。準備委員
によると、同博物館の運営に組織として直接関与はしないが「今後の状況を見ながら、活
動を支援していくことはあり得る」としている。
朝日新聞(2004.1.14)
環境、気象…阿蘇研究者が結集 NPO法人近く設立
阿蘇をテーマに活動するさまざまな分野の研究者らが調査研究を通じて地域振興に貢献
する「阿蘇ミュージアム」の設立総会が十一日、熊本市水前寺の県青年会館で開かれた。
近く県に特定非営利活動法人(NPO法人)化を申請する。会員による一般向けの講演会
や学校への講師派遣などに取り組む方針で、阿蘇の魅力を幅広くアピールするユニークな
専門家組織として注目されそうだ。
NPO法人化のきっかけは、経営再建中の九州産業交通(熊本市)が経営する阿蘇火山博
物館(阿蘇町)の売却問題。阿蘇をアピールするため、研究者を組織化する案が浮上し
た。入会予定メンバーには火山、気象、環境など自然科学系の研究者のほか、阿蘇を活
動拠点にする写真家や作家、地元観光関係者ら約四十人が名を連ねる。
設立総会には約三十人が出席。阿蘇への関心を深めてもらう講演会の開催や学校への
講師派遣などを盛り込んだ事業計画を承認した。理事長に選ばれた作家の光岡明さん
(71)=熊本市=は「阿蘇には火山や地質の専門家だけでなく、歴史の研究者や絵
を描いている人もいる。幅広い分野の方に入会してほしい」と話している。
入会などの問い合わせは同博物館=0967(34)2111。
西日本新聞(2004.1.12)
NPO法人「阿蘇ミュージアム」設立
今年度限りで売却か閉鎖が検討されている九州産業交通の阿蘇火山博物館(阿蘇町)の
池辺伸一郎館長らが中心となり、博物館とは別に火山や周辺文化について調査、研究
するNPO法人「阿蘇ミュージアム」を立ち上げた。その設立総会が11日、熊本市
で開かれ、大学教授や教員など約30人が参加。今週中にも県に登録申請を行う。
同法人は阿蘇や火山に関する資料の収集や研究を通じて、地域住民や観光客などに阿
蘇の魅力を伝えるのが目的。講演会を開いたり、学校へ講師を派遣したりして、環境
学習の場も提供するという。ただ、火山博物館の運営には携わらない。
理事長に就任した熊本市在住の作家光岡明さん(71)は「専門家だけでなく歴史家や画家
なども会員に招き、阿蘇全体の文化を広めたい」と抱負を話した。
火山博物館は九産交を支援している産業再生機構の意向で、3月末までに新たなスポン
サーを見つけるとしている。池辺館長によると、現在まで引き受け手は現れておらず、
このままだと閉鎖される可能性もあるという。
光岡さんは「NPOの活動を通じて火山研究の拠点である博物館の存続を訴えていきたい」と話した。
阿蘇火山博物館の存続に向けて